『新規事業脳』を活性化せよ!『ビズ基地(ビジネスキッチン)』イベント第1回開催!

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社内の新規事業開発を牽引する部署、ビジネスキッチン、通称『ビズ基地』。その詳細についてはこちらでお伝えしたとおりです。

今回はビズ基地発のイベントが開催されたので、そのレポートをお届けいたします!

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イベントについて

このイベントの目的はズバリ、新規事業脳(新規事業を多角的に考える力)を養うこと。

「『ビズ基地』に興味がある!!」「キュービックの次なる柱となる新規事業を創りたい!」という新しいチャレンジを望むメンバーだけでなく、「新規事業脳を身につけて既存業務に生かしたい」「就活に活きる体験をしたい」といったメンバーにも役立つ内容となっています。

新規事業脳を活性化させる必要性

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まずはじめに、ビジネスキッチン総料理長川俣さんからオープニングメッセージが。

川俣さん「新規事業を考える上で必要なのは事業アイディアを生み出す部分と事業づくりを実現する部分の二つです。今回は新規事業のアイディアを作っていくほうにフォーカスをあてます。事業案の出し方は本を読んだりインターネットで調べたりするとたくさん出てきますが、その中の一つを今日は皆さんに体験してもらいます。

今日インストールしたものは、明日からいっぱい使ってください。そして、日常的に新規事業脳の回路がはたらくようにしましょう」

川俣さんのいう新規事業案の出し方として今回取り上げるのは『リーンキャンバス』というもの。さて、これはいったいどういうものなんでしょうか。ビズ基地プロジェクトでコーチ役と務めてくださっている黒田悠介さんに解説していただきましょう!

リーンキャンパスの使い方をマスターしよう!

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<スピーカー>

新規事業ディスカッションパートナー 黒田悠介さん

「フリーランスを実験し、世に活かす」という活動ビジョンを掲げて自分自身を実験台にしているフリーランス研究家。新しい『事業』と『働き方』を推し進めることが生業。『事業推進』としては、スタートアップから大企業の新規事業までディスカッションパートナー(プロの壁打ち相手)として年間30社の事業立ち上げを支援。東京大学文学部卒業後、ベンチャー企業へ入社しその後独立。数度の起業及びバイアウトを経て現在に至る。

ウェブマーケティング会社の立ち上げ、年間140万人のユーザーを持つ事業に成長させた経験も持つ黒田さん。数々の視点で組織や企業を見てきた彼は、今や年間30社・スタートアップから大手企業まで幅広く新規事業立案のサポートをしています。

黒田さん「リーンキャンバスは、もともと2012年頃アッシュ・マウリャが作ったランニングリーンの中で、9つの要素を盛り込んだビジネスモデルの解説図のようなものです。2012年以前はこれがなかったので、皆試行錯誤しながら事業をたちあげていました。2009年頃から自社や自分たちの技術だけじゃなく、顧客のことを考える思考に変わっていきます。さまざまな新規事業立ち上げの教科書が出されたものの、いまいち実践的なものがなかった。そこで出されたのはラーニングリーンです。ラーニングリーンでは、事業案をできるだけシンプルにするという手法がとられており、その事業案をまとめる方法がリーンキャンバスです。皆さんが事業案を考えてるときは、必ずこのリーンキャンバスを通して作っていくようにしましょう」

リーンキャンバスの構図

リーンキャンバスの構図

「リーンキャンバスの構図は、全体の左側に課題や自社のこと、右側が顧客のこととなっております。どんな課題を、どんなソリューションで、どんな独自の価値提案をして、他社に対して圧倒的な優位性を見つけながら特定の顧客の問題を解決できるか。これがとても重要になってきます」

顧客

「事業を作るうえで一番重要になるのは顧客です。誰の課題を解決するか。あらゆる人に向けたものを作ろうとすると誰にも刺さらないので、特定の誰かを助けるためのプロダクトであるということは明確にしましょう。細かい年齢層・具体的なターゲット・なんなら個人名をだしてもいいです。とにかく、切実なニーズを持っているかどうかが肝になります」

課題ー既存の代替品ー

「そして、忘れてはいけないのは課題です。顧客の課題を解決するのが事業なので、課題とセットで顧客は非常に重要です。既存の代替品(やむなく採用している手段)がないサービスは採用しない方がいいですね。代替品を使わない程度の切迫度ということですから。一番ベストなのは、コストも手間もかかるんだけどやむなくこれを使っているというもので、スマートな代替案を出すことができたら顧客の課題を十分に解決することができます。なので、なるべく既存の代替品が存在するものを課題として選びましょう」

課題の例

「したいんだけでど、できない理由があるというものも課題としてよくあがりますね。例えば、エアビーアンドビーの場合。安く泊まりたいけど、知らない人の家に突撃するのはもちろん失礼だし怖い、という心理的なハードルがある。そこには安く泊まりたいけど出来ない理由が存在するから、エアビーというプロダクトで解決する。なぜそれがユーザーにできないのかを考えることは非常に重要です」

独自の価値提案

「新規事業案ではUVP(Unique・Value・Proposition)がとても大切になっていきます。既存の代替手段を満たせていない価値を提案することで、他の競合があっても、うちだけはこういう特別なやり方ができますというもの。例えば、どこでもタクシーを呼べるサービスUberは、スマートフォン一つでタクシーを呼べるという点がUVPです。それまでは電話をかけてタクシーを呼ばなければなりませんでした」

ソリューション

「UVPを具体化させた、具体的なサービス内容になります。検証によっては、ユーザーがその課題をそもそも持っていなかったりして変更しなくてはいけない場合も出てくるので、最初の段階でソリューションは練りすぎないほうがいいです」

「何度もくりかえしやれるのがリーンキャンバスのいいところ」だという黒田さん。もちろん架空の新規事業案を考えるわけで、はじめは自分たちの思い込みや仮設ばかりがつまっています。そこから、未知を既知にしていき、繰り返し検証していき信用のできる仮説をつくっていくことが大事なのだとか。「リーンキャンバスとは鎖みたいなもので、鎖は一番弱いところから破綻していきます。なので、一番弱い仮説から検証していくのが望ましいでしょう。本当に、それについて課題を感じているユーザーがいるのか、そんな課題は存在するのかといったところからしっかり検証していきましょう」

リーンキャンバスをつくってみよう!

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さて、リーンキャンバス作成のノウハウが分かったところで次は実践!参加者で少人数のチームをつくり、チーム同士で話し合い説得力のある事業案をリーンキャンバスにおこしていきます。今回は、本イベントのゲストである宮本さん(詳細は後述)の運営する全国のレジャースポットを検索できるサービス『asoview!』を例に作成していきます。

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これからの会社発展の鍵になる『新規事業』の構図を考えるというだけあって、キュービックメンバーも真剣そのものです。一人ひとり意見を交わし合い、ユーザー課題を解決できるサービスの構造を考えていきます。

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本日司会進行役を務めているビズ基地ゼロ期生の北野さん。各チームを回って議論に加わります。

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チームでのワーク終了後は、参加者自身に、自分たちのチームの事業案を解説してもらいます。意見をまとめるだけでなく、意見を言語化してしっかりと相手に伝えられる能力は非常に重要ですね。

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最後に黒田さんから各チームへフィードバックタイムが設けられます。

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数々の企業の新規事業に関わってきた、いわば新規事業立ち上げのプロフェッショナルである黒田さん。キュービックメンバーからも、一つの言葉を聞き逃すまいという気概が感じられます。

新規事業案を考える、ということを実地で学んだメンバー。次は、実際に新規事業を考え市場を切り開いてきた起業家さんに話を聞いてみましょう!

ユーザー・マーケットと向き合いながら市場を切り開いてきた起業家に話を聞こう!

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<パネラー>

アソビュー株式会社 執行役員 宮本武尊さん

2012年立命館大学理工学部物理科卒業。新卒でリアルワールドに入社、プロデューサーとして新規事業立ち上げと事業立て直しを繰り返す日々。その後、ビズリーチにてマーケターにジョブチェンジ。サービスのグロースハックや、営業部の業務改善など様々なことをしてました。アソビューでは、執行役員としてasoview!のマーケティング、プロダクト改善を担当。

遊びのマーケットプレイス『asoview!』は、今では500万人の利用者がいるサービスへと成長しました。今回は、そんなasoview!を運営するアソビュー株式会社で執行役員を務めマーケティングやプロダクト改善を担当する宮本さんに、新規事業の開拓方法や心得をお聞きします!

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お話しはパネルディスカッション形式でおこなわれ、パネラーとして先程リーンキャンバスの解説をしてくださった黒田さん(写真左)、キュービック執行役員でビズネスキッチン総料理長の川俣さん(写真中央)、キュービック代表の世一さん(写真左)が参加しました。

アソビューのミッション

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ーまずはじめに、アソビューのミッションを教えてください

宮本さん「アソビューのミッションはただ一つ『ワクワクを、すべての人に。』。もっとたくさんの人にワクワクしてほしいんです。現在、経済成長をやり遂げた日本では物の充足でなく心の充足が大事だという空気が出てきています。フェスが2010年以降こんなに流行っているのもその影響だと思います。

人と人との心の繋がりがより大事になってきていると思うので、そういうことを提供できる会社にしたいですね。目標は、日本ナンバー1のオンラインテーマパークを作ること。人の人生において遊ぶ機会をどれだけ増やせるか、遊ぶ時間の質をどれくらい高められるかにチャレンジしていきたいです」

パネラー・参加者による質問タイム

ー利用者の声から事業開発のヒントをもらった事例はありますか?

宮本さん「当初、レジャーの予約を電話で受け付けていたのですが(※現在はやっていないとのこと)、代表の山野が実際に電話予約の対応をしていた時に『スキューバダイビングへ行きたい』という連絡がきて、埼玉の川下りを提案してみたら、案外すんなり受け入れられたことがあったらしいんです。その時に気が付いたのは、ゲストは週末に何するか困っているだけであって、ここに行きたい、何がしたいというのは明確にはないのかもしれないということだと。山野は、楽しいことを提案することが重要なことだと思ったんです。

だから、最初はサービス内の商品開拓をアウトドア中心にしていたのですが、ゲストにとっては楽しいことは全て遊びになるんだなということで、『遊び』というもっと大きいくくりの中で考えるようになったんです。そこから、どんどん事業が広がっていきました。最近では、毎月ゲストとのオフ会を開催しているんです。社員とゲストでレジャースポットへ足を運び体験し、その中でヒアリングしてニーズを探っています」

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ー明日から新規事業を考えるために変えられるアクションがあったら教えてください

宮本さん「良いアウトプットをするためにも、インプットの量は増やしたほうがいいです。その上で明日からできることの一つは、顧客ととことん向き合うこと。お客さんのことが分かっていないと新規事業を生み出せないので、いつもより深くヒアリングしてみるとか、Twitterで検索し顧客がどういうつぶやきをしているのか見てみる、とか。

もう一つは、他社がどういうビジネスモデルをしているか調べることです。僕がインターンをしていた19歳のころから欠かさずやっていることは、日本で上場しているベンチャー企業のIR(Investor Relations)を全部見ること。そうして、この人たちはなんでこの戦略に変えたんだろう、ということをちゃんと調べる。これをすることで大分変わりますね。

リアルワールド時代は、IRを見て分析し、『うちだったらどうするか』という意見を毎回社長にメールで送っていました。最初のうちは、意見が浅いと厳しいフィードバックをいただいていましたが、それを繰り返していくうちに深度が増し、事業への視座が上がったと思います」

世一さん「これすごく重要だと思います。『うちもこういうことをすればいいかもしれない』という話をしているだけだと何も生まれない。そういう意見を上にぶつけると、おそらく300箇所くらいのフィードバックが返ってくる。それによって学び、次にもう一回投げたら250箇所くらいに減る。これの繰り返しで差が埋まっていき、経営陣と社員の視座が揃っていくんだと思います」

ー新規事業を立ち上げていく中でうまくいかなかったことはありますか?

宮本さん「うまくいかなかったことしかありません(笑)。僕も15個くらいの新規事業を立ち上げましたが、うまくいったことはほぼないです。うまくいくの定義にもよると思いますが、例えばある商材をあるキーワードのSEOで1位にできて、毎月500万の売上が立つとします。これを成功ととらえるかどうかという話で。その商材のマーケットはもっと大きいのだとしたら、そのマーケットを完全にとりきらないと失敗だなと僕は思っている。

asoview!も、日本一のオンラインテーマパークを作ろうと思っている自分たちからしたらまだまだ成功とはいえない。話を戻すと、だからうまくいかないことの方が多いです。うまくいかない前提で、どうやったら事業がうまくいくか考える習慣を作ることが大切です」

終始質問の嵐!大盛り上がりのなかパネルディスカッションは終了。マーケターの鑑のような宮本さんの話に参加者は釘付け。明日からの新規事業に対する心構えが変わるキッカケになったのではないでしょうか。

懇親会

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無事イベントが終了し、懇親会が開かれました。和やかなムードで参加者からの感想が飛び交います。

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終わりの挨拶はビズ基地ゼロ期生で、イベントの企画・運営を担当した朝倉さんが担当。イベントの成功を祝すと同時に、「今日得たものを持ち帰り、明日からのプロジェクト運営に活かしていきましょう」と兜の緒を締めます。

ビズ基地の新規事業脳を養うためのイベントは今後も随時実施予定。ビズ基地メンバーの活躍と合わせてご注目いただけたら幸いです!

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