『新規事業脳』を活性化せよ!『ビズ基地』イベント第2回開催!【後編】

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こんにちは!今日はキュービックの新規事業開発を牽引するビジネスキッチン、通称「ビズ基地」主催の、第2回イベントにやってきています!

前編では、新規事業立案のワークの様子やアトラエCTO岡さんとキュービックCEO世一とのトークセッションの様子をお届けしました。アトラエ社内の新規事業開発促進のための取り組みや仕組みの話を中心に、トークセッションはますます盛り上がります。

後編でもyenta立ち上げ秘話など、引き続き岡さんにお話ししていただきます。

「全く使われるイメージがない」 立ち上げ時に社内の賛同を得られなかったyenta

世一)yentaをやるにあたって、立ち上げのタイミングから社内の賛同を得られたわけではなかったと伺いました。具体的にどんな逆風があったのでしょうか?

岡)基本的に逆風の方が多いです。みんなが賛同する新規事業なんて誰かがもうすでにやっていることです。yentaを立ち上げるっていうときは98%くらいが反対。ほぼ全員反対でした。みんな「全く使われるイメージがない」と言っていましたね。新井も、「人生で一度も触らないだろう。俺は使わない。」と冷たいことを言っていました。確かに、新井はターゲットではありません(笑)

そういうわけで98%の反対からスタートしました。なんとなく、うちのメンバーが使わない理由はわかっていて、yentaは社外の人と会おうというサービスなのですが、弊社の人間は弊社の人間が好きだから、社外の人に会おうと思わないんですよね。

僕がターゲットとしてイメージする社外の人たちに使ってみてもらってダメだったら諦めようと思い、まずは試してもらいました。それが最初の300人です。テストしてみたら、数字もよかったですし、嬉しいコメントもいただきました。テストユーザーの熱狂っぷりをみて、社内のみんなにも納得してもらうことができて。逆に「僕たち/私たちがおかしいのかもしれない!表に出してみよう!」というところまでもっていくことができました。

不況を経験してもアトラエが新規事業開発を継続する理由

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世一)人材業界は、景気の影響をダイレクトに受けますよね。アトラエさんも例に漏れず、リーマンショックの際は苦しいご経験をされたことでしょう。そうした中でも新規事業を生み出すことを忘れなかったということは凄いことだと思っていて。基本的には既存事業をどう守るかという話になると思うんですが、そこから新規事業をやろうとなる経緯はどうだったのでしょうか?

岡)リーマンショック直後は会社も非常に厳しい状況でしたが、1年で死なないレベルまでは持ち直しました。新規事業を「考えること」自体はお金が掛からないという体でやっています。新規事業を考えることはもはや「趣味」という位置づけですね。

世一)僕が経営者だったら、「新規事業にかけた時間が無駄だったんじゃないか。あそこに使った時間とお金があったらもっとあれができたんじゃないか」ときっと思ってしまうわけです。それなのに1年くらいして、よし新規事業を考えよう!となれるのは凄いですよね。

岡)新規事業の開発そのものは目的ではありません。新規だろうが既存事業だろうが、会社のミッション実現のための手段の1つでしかない。作りたい会社の像が先にあり、そのために新規事業を作っている。ミッション・ビジョンを追い求めている結果、そうなっているんです。

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世一)yentaというプロダクトが立ち上がってから2年半くらいですよね。他にも新規で走っているプロダクト、サービスがいくつかあるのですか?

岡)Greenの後に立ち上げたのはyentaですが、その他にはWeboxというプロダクトがあります。Weboxはyentaの後に立ち上げたサービスで今1年ちょっとです。他にも数個温めている新規事業のアイディアがあり、こちらは目下詰めている途中です。あとは先程のFacebookグループには何かしらの案が常に上がってきています。

プロトタイプを作ってブラッシュアップ

世一)良いアイディアが出てきた時にすでに他の新規事業に社内のアセットを全てハってしまっているから無理、という場合はないんでしょうか。その辺りはどういう風に、会社の中で優先順位づけなどのルールを作られているのか、もしあればお聞きしたいです。

岡)何人かで考えたり壁打ちしている段階では、ランチとか夜ご飯の時間を使うので、基本的にはなるべく業務の時間とかリソースを割かないで進める方法を模索するイメージです。本当に作るとなったらリソースを使うことになるので、これはコントロールします。プロトタイプを簡単に作れるサービスも最近はありがたいことにたくさんあるので、軽く作ってからブラッシュアップしていきます。

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世一)それくらいのレベルでだと、経営陣が把握していないものがどんどん水面下で出てきているということですよね。

岡)そうですね。僕もプロトタイプレベルのアイディアを何個も持っていますし。隠し持っています(笑)絵は描いていますが、今すぐに出すことは無理なのでまだ温存しています。

世一)無理というのはどういうことでしょうか?

岡)100%確証が持てなかったり、やりきる覚悟が決まらないなどですね。僕が人生をかけてやろうと思えていないものは温存しています。

戦略で立ち上げる新規事業と、ノリと想いで立ち上げる新規事業

岡)新規事業を立ち上げる流れにも、大きく分ければ2つあるかなと思います。いわゆる戦略で立ち上げるのか、情熱で立ち上げるのかのどちらかです。

例えば、Pairsさんです。当然情熱もあったと思いますが、Omiaiという既存のサービスがあって、男女がオンライン上でのマッチングサービスにどれくらいのお金を払うのか、広告でどれくらいユーザーが集まるのかがある程度見えた。そんな状態で、ここのコストを下げてアクセル踏めば勝てる!とわかってやったパターンですよね。すでに既存のものがあり、そのモデルをもう一段改良し、アクセルを踏んで勝ったパターン。このように戦略的にやって成功している事例はたくさんありますし、そのやり方が好きな人はそっちでやったほうが良いと思います。

一方で、事業的には説明がつかない、半分ノリで立ち上がり、やり続けたいから少しずつチューニングしつつ大きくしていく。そういう新規事業の立ち上がり方も実際にあります。会社の風土的に、弊社は後者の、情熱派の方が合っています。戦略だけでは誰もついてこない。儲かっても、誰が本気でやるの?というところが重要で、誰も手を挙げなかったらやりません。弊社は完全にそっち派ですね。

営業で新卒入社し、今ではCTOに

世一)新卒のときは営業で入られてエンジニアにジョブチェンジされていますよね。新規事業を作られて、今は取締役CTO。新卒でスタートアップに入られて、新規事業をやって取締役になっているのは経歴的にとても美しいと思います。どういうタイミングでご自身のスイッチが入られたのですか?何が認められて、どんな強みが生きて今のポジションになられているのでしょうか。

岡)僕はそれまでテニスしかしてこなかったので、入社直後はパソコンの操作もコピーアンドペーストくらいしか分かりませんでした。ビジネス書もほぼ読んだことがない状態。いわゆるビジネスの場でバリューを発揮できる人ではなかったんです。ただ、唯一、バイタリティと使命感・正義感はありました。惚れた会社をとことん惚れ惚れする会社にしようという感覚は随一強かったと思います。僕はそのバイタリティだけでここまできています。

エンジニアになったのも、もちろん本当にゼロからのスタートで。プロセスは華々しくなく美しくもなく(笑)寧ろ泥臭い毎日でした。その結果、なんとかエンジニアという職種を獲得した形です。僕がエンジニアになったのは、Greenというサービスが伸びてきてこれからアトラエもインターネットカンパニーに生まれ変わるぞ!というタイミングに、エンジニアが必要だったからです。

中途で採用してもよかったのですが、地味な転職サイトの会社に中途で入ってくれるエンジニアがそんなにいない。社内からエンジニアを育成できないかという話になったときに、体力があって、一応理系でエンジニアに興味を持ち始めていた僕が抜擢されたという流れですね。まだ当時は26歳だったので、1年くらい自分に投資して戦ってみるのも悪くないと思い、エンジニアになる決意をしました。

ただ、最初はエンジニアとしての価値がゼロなので、半年間くらいは営業として朝から夜の8時まで働いていたんですよ。そして8時から夜中の3時までエンジニアとしての勉強をする。今では考えられないようなパワープレイをしていました。日中営業もやっているから会社としては売り上げも下がらないんですよね。そこで一旦、営業を並行しながら半年かけてエンジニアの卵になる努力をしました。結果、なんとかエンジニアの卵になれ、売り上げも達成できました。このバイタリティ、熱量、根性、体力が重要だったんだろうなと思います。

質疑応答「ボトムアップの仕組みづくりや工夫について」

世一)それではこのあたりで質疑応答に移りたいと思います。会場の中で、質問がある方は挙手をお願いします。

オーディエンス1)弊社もこれから新規事業をどんどん立ち上げていきたいと考えています。御社はたくさんアイデアを出せる雰囲気や仕組みを作って、あとは上がってきたものを採用していくというプロセスだと思います。弊社でもそういったボトムアップでアイデアを上げていく仕組みを作ろうとしているのですが、なかなかうまくいっていません。工夫されているところなどお伺いしたいです。

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岡)待っていてもアイデアが上がってこないという感じですか?

オーディエンス1)経営陣に近しい人であれば、直接話をして提案することができます。ただ、今弊社は150人くらいの規模になってきているので、物理的に上にあげるまで時間がかかります。オフィスも東京と大阪、そして沖縄にもあります。全ての人が経営陣と近い距離で話すことが難しいので、ボトムアップもなかなかできていないのが現状です。

岡)僕らは40人の会社なので、150人の会社の方に「こうです」とは一概に言えませんが、基本的には社内コミュニケーション、例えば、お酒を飲んだ時にアイディアを色々な人に言うようにしています。そこに社長などと近しい人がいたら、社長に繋がる、話が伝わるケースもありますよね。あとは邪魔にならないように経営陣に知らせる必要があります。社内コミュニケーションツールでも、メールでも、メッセンジャーでも良いですが、これを読めばアイデアの全てがわかる企画書を作って「1週間以内でいいので見ておいてください」と送りつけます。さすがに1週間あれば、メッセージを読むくらいの時間は忙しい社長でも取れるでしょ、とプレッシャーを掛けます。読まなかったら経営者失格なので、必ず読んでくれます。このような感じでちょっと無理やりやっても良いと思います。あまり気を遣いすぎないほうが良いですね。僕も取締役になってしまったので気を遣わせないように意識しています。

世一)それはちなみにどんな理由で上に言いづらいんでしょうか?

オーディエンス1)こんなアイデアを投げていいのかなと思うところが大きいと思います。「こんなアイディアを出してくだらない」と思われたらどうしようと思っている節があるなと。「そもそもあまり喋ったことのない社長にいきなり言うのも気がひける」ということもあるんだと思いますね。

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岡)後者だとすると辛いですね。前者はくだらないと思われてなんぼです。くだらないからといってクビにはなりませんよね(笑)「センスねえな!」と思われても、ヒットを打つためにバットを振り続けてください。バットを振り続けていればいつかはヒットが出ます。クビを切られるとか、人として嫌われるという怖さがあるのであればそっちを解消しないと無理かもしれません。

そもそもベンチャー社長は挑戦する奴が好きですよね。自分が挑戦していますから。「センスないな」と言ってしまうまあある種の病気みたいなものですよね。「俺を超えてこい!」という愛情表現ですね。不器用ながら成功事例が社内で出てくるとみんなやりやすくなるのかなと思います。

オーディエンス1)仕組みよりも風土作り、考えてみたいと思います。ありがとうございます。

質疑応答「新規事業開発のアイデア出しをするメンバーのモチベーションについて」

オーディエンス2)お話ありがとうございました!この4月から新規事業を担当しています。2点質問がございます。Facebookグループにみんなが自ずと投稿、もしくはコメントをするのは新規事業に対するアトラエさんの会社全体としての理解や何かしらの文化があるのかなと思います。メンバーのみなさんは何をモチベーションにグループの投稿をみて、投稿したり盛り上がっているのかなと疑問に感じました。2点目ですが、yentaを企画構想してから立ち上がるまで、どれくらいの期間だったのか、どんな紆余曲折があったのかについてもう少し聞かせてください。

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岡)モチベーションですよね。それはうちの場合、すごいものを作りたい、すごい会社にしたいということだけですね。そこにいち早く辿り着きたいという感覚です。どんなサービスを作ったら世界の人々を魅了できるのか、全社員が誇りを持てるのか、を会社のビジョンとして謳っています。新規事業を立てたり、新しい価値を模索している、追いかけている人が「かっこいい像」だと社内でなっています。そんな「かっこいい像」になってやろうというのがモチベーションですね。なにも新規事業だけに情熱を当てて欲しいわけではありません。既存の事業でも同じモチベーションでやるのがかっこいいんです。新しいことをやったやつだけがかっこいいというわけではありません。「最もエネルギーを感じる人」がかっこいいという共通の認識です。

オーディエンス2)質問の幅が広がってしまうのですが、開発の方だけでなく、コーポレートの方とかもアイデアを出されるんでしょうか?

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岡)もちろんあります。事業を作ることにはみんな興味があります。うちの社内の評価制度を考えているメンバーが、評価制度の新規事業を考えたりすることがあったりもします。その人たちが一番知っているのだったら、その人が新しいものを作るのが良いと思いますしね。

2点目についてお答えします。簡単なヒストリーをお話しすると、僕が企画して最初反対されてから、プロトタイプを作るまでは10日くらいです。その後社外テストをするなど、企画から3ヶ月くらいは社内の雰囲気を変えるための活動でした。実はアプリを作ったことのあるエンジニアが社内にいなかったので、1ヶ月間サービスエンジニアの1人に「給料泥棒になってくれ!」と伝えて業務外のiOSアプリの勉強をずっとさせました。とことん勉強させましたね。その間にデザイナーと僕の2人でプロトタイプを作り始めて、それができた頃にiOSのエンジニアが開発できるようになってきていたので、そこから一緒に作り始め、3ヶ月目にリリースするに至りました。企画の最初から数えると合計7ヶ月くらいですかね。

オーディエンス2)ありがとうございます。思ったより短いなという印象でした。

岡)今まで散々やっているので、開発の効率は良いのかもしれません。1日でサービスを作るといった試行錯誤もそこまでに繰り返しやってきていたので、そういう意味でもやりやすかったですね。

懇親会スタート

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ゲストの黒田さんと岡さんも楽しそうです。

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ケータリングの軽食も美味!

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アサヒビールさんより協賛もいただき、参加者みんなで喉を潤しました。ありがとうございます!!!

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夏のビールはうまい!!!

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岡さんは懇親会中ずっと質問攻めに・・・!なかなかこの距離で質問できる機会もないですし、ここぞとばかりに参加者が殺到します。

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楽しそうな2人!

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最後に参加者数名から感想をいただきます。

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岡さんからも一言。

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社長からももちろんコメントいただきます。

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最後はキュービックオリジナルの一本締めでおしまい。

お疲れ様でした!!!

大いに盛り上がった今回のビズ基地イベント、次回も楽しみですね!

※今回会場提供いただきました、ユニオンテック株式会社さん、広報担当の水間さん、本当にありがとうございました!

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